2024年12月11日水曜日

療育じゃなくて支援

ダウン症は、生まれる前あるいは生まれた直後に確定診断ができるタイプの症候群なので、親たちは早々にダウン症に関する理解と対応を学ぶことになります。

ダウン症児は身体の治療が必要なことが多く、まずそれらが優先されますが、同時に医師からほぼ必ず「療育」を勧められます。つまりは、心身の発達遅滞への色々な対処法を赤ちゃんの時から専門機関で教えてもらって試しましょうというハナシなのですが、 

這えば立て立てば歩めの親心

は、恐ろしいことに平成令和の親たちにも深く染み付いていて、なんとかして少しでも早く「みんな」みたいに出来るようにならなくちゃこの子は不幸だ、と自動的に思うのです。
本人からすれば、マジで勘弁してくれ…の親心だと思います。

15年以上ダウン症児界隈にいて、いまさらですが、療育もその時代・その地域・その療育機関の状況によってどんどん内容が変化してゆく「水物」なんだなと気づきます。今となっては、アレ何だったん、ってこともあります。

上手に出来るようになることを本人に目指させる「療育」マインドよりも、本人がやりづらそうなことを少しでも簡単にこなせるよう周りが工夫する「支援」マインドを、もっとはっきり何度も具体的に、親に教えてほしかったな。

せっかく生まれてすぐに分かる障害なんだから。

今これから子育て始まる世代の皆さんには、そういう専門家との出会いがあるよう祈っています(。-人-。)


療育センターでPTしてるとこ。なつかしいなあ