2024年10月26日土曜日

今日は衆議院選挙の日

今日は衆議院議員総選挙の投票日です。
ダウン症など知的障害のある人も、当然18歳になれば選挙権を持ち、多くの人々が選挙に参加しています。

スマイル21メンバーも、成人がだんだん増えてきました。自分宛の投票所入場券が届き、国民の一人として投票に向かう彼らの表情は、どこかキリッとして晴れやかです。

障害のある人の投票には、もちろん適切なサポートが必要です。障害者差別解消法の施行を受けて、サポートの方法も年々充実してきた感があります。
スマイル21の中でも、多摩市に於ける選挙に際しての注意点やアイデアが、これから蓄積されていくでしょう。なんだか楽しみです(*^▽^*)

知的障害のある人にとって、分かりやすい選挙ってどんなのだろう?
どんな環境整備や合理的配慮が必要だろう?

2024年10月16日水曜日

ソレイユ・スリヤン っていいます

スマイル21を母体として、2014年に活動開始したアートサークルがあります。月1回のペースでお絵描き会を地道に続けてきて、今月ついに通算100回を迎えました。コロナ禍で活動がストップした時期もありましたが、とにかくブレずにチミチミ続けるのが得意な私たちです。

このサークルが生まれる時、中心になってくれた人がいます。妙子さんという保育士/画家で、ダウン症のある子供たちが扱いやすい画材や場の作り方を教えてくださり、必ずしもアートの素養があるわけでもない保護者たちが開くお絵描き会を、一定の様式あるものにしてくれました。

サークル開始当初に、妙子さんが書いてくれた文章が残っています。

「私たちが目指すのは、こどもたちにとっての楽しい場所を作り、継続していくことではないかと思います。その場所の核として、絵を描くことがあると、その場所が充実したものになる(充実させやすい)と思っています」

「楽しく過ごすというのは、リラックスできる/表現することで自分を開放できる・・・など、作品の出来はあまり問題ではなく、作品づくりの過程で、充実した時間をもてたかどうか、ということが大事なことと考えます」

当時幼かったこどもたちが成長し大人になっても、ゆるやかに集うことができる場を10年間続けてこられたのは、妙子さんが私たちにこのスタンスを教えてくれたからです。妙子さんは数年前、逝去されましたが、これからもこのサークルは続きます。

サークルの名前は、ソレイユ・スリヤンっていいます。フランス語で、にこにこおひさま という意味。サークルを始める時、みんなで考えてつけました。

お試し開催、第0回の様子 最初からスタイルは完成してました


2024年10月5日土曜日

修学旅行

先日、特別支援学校高等部の息子が、新幹線に乗って二泊三日の修学旅行へ行ってきた。

様々な個性を持つ思春期ボーイズ&ガールズが数十名。「だ・だいじょうぶかな・・・」と周囲は思うけれど、毎年やっているのでなんとかなるのだろう。先生方のご尽力も去ることながら、生徒同士の支え合い・助け合いがしっかりベースにあるのが、なんとなく分かる。

家庭によっては「ふた晩も親子が離れて過ごすのは初めて!」という場合もあって、思わず涙ぐんでいた親御さんもいらした。修学旅行はこどもにとっての学びの機会ではあるが、親にとっても、子離れの練習になる。障害があるからって、親がくっついてなくても、なんとかなるのである。

思春期真っ只中、もはや親にはほとんど喋りかけてもくれない息子からは、旅行の感想を聞くこともできないが(泣)、東京駅から多摩への帰り道、親友とじゃれあいながら上機嫌でいたところ見ると、良い旅だったんだろうなと思います。


息子はラーメンを選んだらしい