小〜中学部までは、スクールバスが使えます。家族は、自宅近くのバス停まで送迎すればあとは任せることができ、ひとまず安心です。
ですが、中学生も終わりに近づくと、そろそろスクールバスは後輩に譲り、高等部からは他の手段で登校する必要が出てきます(個別の事情により、利用継続するケースもあります)。
路線バスには、ダウン症の子どもはもちろん、色々なハンディを持つ人もけっこう乗ってきます。そういう視点でバスの中を見てみると、案内表示の複雑さや車内の段差、最近はバス減便に伴う突然のダイヤ変更など、実はいくつものバリアーが存在している交通機関であることもわかってきます。
日本中を見回せば、それでも東京は恵まれた地域だと思いますが、誰もが生活しやすい街って、どんな街なのだろう…と、バスを見送りながら親たちは今日も考え続けるのです。