ダウン症児にとって最も分かりやすい壁は、小学生になる時にやってきます。その歴史的背景や理念がどうあろうと、ダウン症児は殆どの場合、特別支援学級か学校を勧められることで、同世代のマジョリティからマイノリティへとはっきり分離されていきます。
社会はそんなつもりは無くても、親は最善の選択をしたのだと思っていても、子ども本人は、そういう社会の仕組みのことをどう思うのだろう。
多摩市は、障害児の就学に関して早くから問題意識を持ち、様々な社会運動を実践してきた団体が多くある地域です。
先人に学ぶことはたくさんありますが、かといって令和になっても、明確な解決策や具体的な指針があるわけでもなく。社会はそう簡単には、進化できないのだなとしみじみ思います。
それでも進んでゆきたいものです。
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